い色とヴィヴ


10色を並べてみると、明るいトーンと深いトーンが両方含まれていることがわかります。ブルー系は明るいトーンと暗いトーンにもう1つスモーキーなトーンを含めた3色。ピンクは淡い色とヴィヴィッドな色の2色がエントリー。そして、イエローとオレンジといった暖色と、深みのあるグリーンと温かみのあるベージュ。

それぞれの色名や由来を見ていくと、美しく魅力的な色の世界を楽しむことができるはず。トレンド・カラーはインテリアやファッション、プロダクトなど様々な分野に活かされています。(カラー・オブ・ザ・イヤーである「GREENERY」についてはこちらのコラムで取り上げています。)

Primrose Yellow(プリムローズ・イエロー)

2017年春夏のトレンド・カラー特集の2回目は、Primrose Yellow(プリムローズ・イエロー)を取り上げます。淡く薄いイエローは、春を迎えるインテリアにぴったりのぬくもりのある色味。日本では太陽を描くときに赤が使われることが多いのですが、海外では黄色で太陽を描きます。つまり、黄色は日の光を連想させる色なのです。

色名になったプリムローズは、日本ではサクラソウの仲間であるプリムラや、月見草とも呼ばれるマツヨイグサのことをさします。どちらも花自体は可憐で小さいのですが、群生するとあたりが明るく温かな雰囲気に。そんなプリムローズイエローをインテリアに取り入れると、部屋中がパッと明るくなるでしょう。

さわやかな春を演出する白とのコンビネーション

プリムローズ・イエローを白と組み合わせることで、さわやかな春のイメージが演出できます。以前、我が家でもダイニングキッチンの壁が淡いイエローにペイントされていました。白い天井やキッチン収納とともに、穏やかでぬくもりのある空間にしたかったからです。さらに、玄関と廊下の壁も淡いイエローの壁紙でした。こちらは洗面所の壁をプリムローズ・イエローにしているアイデア。鏡のある正面は白い壁にしてコントラストをつけています。シックなカントリー・テイストを感じる蝶番(ちょうつがい)やシンプルな取っ手は黒をチョイスして。

白いベビーベッドが置かれた子ども部屋に、プリムローズ・イエローのエッグ型スツールを置いたインテリア。壁の色も淡いイエローです。授乳や読み聞かせに便利な1人掛けソファは若草を連想させる淡いグリーン。部屋全体のカラートーンを淡くして、やわらかく優しいインテリアにまとめています。

インテリアのアクセントとしても存在感のあるキッチンカート。こちらは、以前コバルトブルーだったカートをDIYでプリムローズ・イエローにリペイントしたもの。白とゴールド、そしてピンクの小物などデコレーションするアイテムも厳選しておしゃれな空間を作っています。大小の本物のグリーンがプラスされることで、ナチュラルな雰囲気に。

グレーと組み合わせてアーバンに

プリムローズ・イエローとグレーを組み合わせると都会的でモダンな印象のインテリアに。ニュートラルな中間色は、どんな色とも相性抜群。季節に合わせてクッションカバーの色味を変えるだけで、部屋の印象が大きく変わります。

プリムローズ・イエローの淡いトーンに合わせて、グレーも明るく淡いものをチョイスしたリビング。フロアスタンドのシェードは一段階濃いトーンのグレーを合わせてメリハリをつけています。背面の壁にデコレーションしたアートやコーヒーテーブルに飾ったお花、ピッチャーなどにも同じカラーをリピート使いして、トータルコーディネートが完成。家具の背面の壁にフレームを飾る場合、家具の幅からはみ出さないようにするとすっきりします。

コンパクトなバスルームもグレーとプリムローズ・イエローの組み合わせでアーバンなスペースに。トイレの本体や洗面台などの色を変えることは難しいかもしれませんが、シャワーカーテンやバスマットなどの小物でトレンド・カラーを取り入れることは簡単なイメージチェンジになります。清潔さが第一に求められる場所なので、お掃除もお忘れなく。

あたたかな光を感じるPrimrose Yellowのインテリア

2017年春夏のトレンド・カラーに選ばれたプリムローズ・イエローは、あたたかな光の世界へと私たちを誘ってくれます。さわやかな白やモダンなグレーと組み合わせることで、インテリアの印象もだいぶ違ってくるところが色の面白さ。晴れた日のウキウキした気持ちをインテリアに反映してみたくなりました。  


2017年03月24日 Posted by laoeodre at 17:22Comments(0)